はんけしとデザインカッターと三角刀。
所要時間1時間
大きさ3×2.8cm。
北斎の八方睨み鳳凰図の一部分です。
あんな美しいものを消しゴムの中に閉じ込めようというその考え方が間違っていたようです。
実物の迫力のどれだけ伝わるのか。
ワタシは自分の手で作り上げた作品はすべて好きで、北斎ファンには怒られそうですが、この作品も、ちゃんと気に入っています。惜しむべくは目を真円に彫りきれなかったことです。
実は、この作品の裏側、スチレンボードを貼り付けていますが、それを剥がすと、失敗した八方睨み鳳凰図が出てきます。その失敗というのも目を真円にできず、手直しするうちに、目力を失っていってしまったからでした。
たった二度の失敗ですが、今のワタシの技術では、真円を彫り起こせないと感じ、将来、けしごむスタンプを1000個ぐらい彫れた暁に、再度チャレンジすることにし、今のままの鳳凰図として公開することにしました。
『70歳までに描いたものは、実にとるにたりないものである。73歳で、ようやく禽獣虫禽の骨格や草木の出生を悟りえた。したがって、80歳になれば画業益々進み、90歳にして更にその奥意を極め、百歳では、神の技に至ろう。』葛飾北斎・富嶽百景