日傘のリメイク

私は紫外線がどうの、とか美白がどうの、とか関係なく生きてきた。女子力皆無であり、日傘を使うような人物ではなかった。

だが、東京の暑さは半端なかった。一歩外を歩けば灼熱地獄。歩いていく道に日陰がずーっと続いているのならいいのだが、そんなことはあり得ない。

どうしてもカンカン照りの太陽の下に晒される道だってある。

そんな道を歩く度、日陰さえあれば、とだらだら汗を流しながら、日陰さえあれば!と呪詛を吐きつづけた。

そして、とうとう地獄のような暑さに負けて日傘を使うようになった。どこにいても常に自分専用の日陰を持ち歩ける幸せ。空気全体の暑苦しさもあるので、改めて涼しいかといわれたらそんなでも、と気休め程度の防御力しか持たない。けれど、それでも頭で目玉焼きが焼けるんじゃないかという熱さを防いでくれるので、直射日光にさらされているより息をつくことができる。日傘素晴らしい。

そんなんで、私は日傘を愛用しているのだが、今年使う前にチェックをすると、日傘の布が日焼けやらなんやらでうっそうとした色に変色していた。

私は使う日傘にはこだわりがあった。周りに迷惑をかけないように小さめのものを。取っ手は雨傘みたいなプラスチックじゃない竹とか木のようなナチュラルなものを。素材は布を。

それらを合わせ持った日傘を探して探して使っていた。探したところ、半径40cmが一番小さいサイズだった。

半径40cmは大きい日傘に比べると種類はなく、デザインのいいものは高い傾向があった。日傘に30000円など、なかなか出せない金額だった。

でも私はどうしても40cmの傘が欲しかったので、少し古くて布が変色している傘を中古で手に入れた。布が変色してるくらいなら染めればいいと思って、そうした。

中古で手に入れた傘を藍染めにして使ったのだ。

風呂場を真っ青にして染めた日傘。その日傘がさらなる年月を経て、色褪せて汚い色になっていた。

私はもちろん、また染めることを考えた。新品の日傘を買う余裕はない。ただ、藍染めした時のことを思い出すと、とんでもなく面倒だったので、もっと簡単な方法を考えた。

そうして考え付いたのが染めQだった。

千円ちょっとで染められるならお安いのではないか。とりあえずやってみよう、とアイボリーを購入し、やってみた結果がこちらである。

お分かりいただけたであろうか。

惨敗である。いや、染めQの名誉のために言っておくが、布用の染めQを使わなかったからだ。と思う。Amazonですんげー染めQを絶賛している人が多いものだから、布だってがんばればいけるんじゃね?って思ってしまった私が阿呆なのだ。何を頑張るというのか。

染めQをスプレーしたところで、薄い髪に振りかけるアレっぽい感じで糸屑みたいなのがひょろひょろと布に着いただけだった。液体のようなものはスプレーした先から布に吸い込まれていく感じ。色は全く付かない。

そして缶を半分以上吹き掛けて悟った。

これは、もう、ダメだ。

だが、ダメだっつったって、骨組みは生きてるし、取っ手も形も私の好みで、これ以上のものはそうそう無い。モッタイナイ。骨や取っ手がダメになるまでとことん付き合ってもらおうじゃないか。

それから私は日傘の構造を調べて布の全取っ替えに着手することにした。

石突きを取って、布を全部ひっぺがす。

古い布のサイズに合わせて新しい布を裁断する。

布はばあちゃんの着物をほどいた布を使わせてもらったので0円だ。

裁断した布をミシンで縫っていく。私は、直線縫いしかできないが、それだけで十分だ。傘の形に縫い合わせた布を骨組みに縫い付けて、露先も縫い付けて骨組みに差し、石突きを戻すと完成。

写真、端折りすぎた。写真撮るの忘れてたので、説明もこれ以上、上手くできない。すまん。

ただ言えるのは、やってみたら何とかなる。なんとかならなかったらならなかった部分がなぜなのか考えて改善すればなんとかなる。

これも、石突きの方にたゆみがあって、それはちょっと気になっているのだが、傘職人でないので、まあいいか、と思っている。この布がボロボロになったら、次のターンでなんとかしようと思っている。

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