焦りと不安を感じる。

まだ2ヶ月だしまだうまくなくても仕方ない、と思う気持ちと、もう2ヶ月なのにあまり成長していると思えない、という気持ちがせめぎ合っている。

ずっと顔を可愛く作れない、という悩みを解消できないまま、あーでもないこーでもないと試行錯誤。

上手くできた!すごいわたし!、と思っても次の日に見ると違和感があって、どうしてこんな下手くそを自画自賛できたのか、と自己嫌悪に陥る。

どこをどうやって削ったら猫の顔に近づけるのかがわからない。

バンナイリョウジさんの猫の写真をみて、ペットの顔を見て、なんて素晴らしい造形なのか、と感嘆する。

他の木彫り作家さんの軌跡を辿って写真を見ていくと、ものすごいスピードでうまくなっていくのを見て嫉妬する。

その方にも悩んだり葛藤した時期があるだろうに。

私は自分自身をかっこよく見せようとして、理想の自分にたどり着けない事に焦り、そこに到達している人たちに嫉妬している。

それは、下手くそでも個性が溢れているのなら悩まなかった。生まれ持ったセンスと理想の姿が一致していれば、苦しむことなんてないんだろう。下手くそなりの魅力を楽しんで成長していけたはず。

でも今の私はそうではなく、魅力のない下手くそだから苦しい。なかなか自分の作品を愛せないのだ。

だからこそ、早く上達して自分の作品をめでたい。人には渡したくないぐらいの魅力に溢れた作品を作りたい。

そういう愛を込めて作れるだろうか。