一晩置いて客観的に見てもカワイイと思えて、人に差し上げてもいいな、というレベルに達したので、木彫りを販売しようと思った。

販売するとなって、素敵な写真をどうやって撮る?ロゴマークどうする?名刺どうする?梱包資材はどんなのにする?説明文とかどれぐらいのボリュームで?
色々考えなきゃならないことが多いことにも気づいた。
色を塗るのも億劫だと思っている私にはとても高いハードル。木だけ彫っていたい。木を彫る時間があくと、猫をかわいく彫れなくなるんじゃないかと不安になる。今までの経験が全てなくなってしまうんじゃないかという感覚。
今までの木彫りだって、ものすごく大雑把な感覚でしか彫ってないから、どうやって彫ったのかわからないけど、かわいく彫れていたという自分が一番えぇ??と困惑する彫り方なのだ。
だからできるだけ、確実にかわいく彫れると確信をもてるまで、ずーっとずーーーっと木だけを彫っていたいのだ。
なのに数々の雑作業が目の前に立ちはだかる。世の中の作家さんたちはこういった全てをクリアしていっているのか。
マジか。すごいな。
有名になって彫れば彫るほどお金が儲かるぐらいの大家になれば、スタッフを雇うのも可能なんだろうけど、いかんせん素人に毛が生えたようなババアにはそんな財力はないので地道にできることからコツコツと作業を進めることにする。
ロゴマーク。デザイナーに頼むのが一番なんだけどお金がかかる。いくらかかるのか。友達の弟にデザイナーがいるから聞いてみる。
自分でなんとか考え出せないかアイデアをひねくりだしてみよう。
名刺。
これも難解なものである。普通の人は会社の名前があって部署があって、会社の住所や連絡先などなど書かれているものだが、私の場合、木彫りしてますっていう情報しかない。
事務所はない。電話番号や住所は個人宅なので晒したくない。メールとSNS、インスタとTwitterと販売ページを載せたいけどアドレスを載せたところでアクセスする人たちは打ち込みが面倒で見ないだろう。じゃあ、QRコードを載せるったって、それぞれのページのQRコードを載せるのは見栄えも悪い。
ということをいうと考えた上で、SNSやらをまとめたページを作り、そのページに誘導するQRコードを載せることにした。
いさぎよく、名前と木彫作家であること、QRコードのみだ。
名刺を発注することも考えたけど、余っている名刺大の紙があったのではんこを作って名刺を作ることにした。渡す人も少ないので手作業しても負担ではないだろう。この先どういうふうにするのか定かではないので、改良の余地を残しつつ、お金の負担も少ないよう。
ロゴマークに続き、デザインとか無理なので、フリーのフォントを使って、それらしい感じに仕上げた。QRコードも安く作ってくれるところを探して頼んだ。頼んだあとにオスモというオリジナルスタンプが作れるシャチハタのサービスがあるのを知った
値段も安いし、これを先に知っていれば!と悔しくなった。ロゴマークのはんこを作るときはこれを利用しようと思う。
あとは素敵な写真と説明文、梱包資材。
素敵な写真は机を片付けて背景紙を買ってなんとかかわいく写そう。説明文はすでに販売されている方たちの説明文を参考にして必要なことを書いていこう。梱包はとりあえず百均で、適当な大きさのものを探して購入しよう。
軌道に乗るまでは大量に資材を買っても気分が変わってシンプル系からカワイイ系、クール系に変わるかもしれない。無駄にしないためにも単価が高くなってもスタイルが安定するまでは個別で調達したほうがいいかな。
そうやってイヤダイヤダと言いながら、誰もやってくれないので少しずつ販売に向けて地味に進んでいます。
木彫りだけしていたい…。

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